自転車通勤の準備など

自転車選びもさることながら、事前に準備しておいた方が良さそうな事を書き連ねて行きたいと思います。

■自宅からの距離と所要時間を調べておく

通勤の為に自転車をこいでいる時間の目安は、よほど体力に自身がある方を除いて、概ね片道1時間程度と思います。そこから自転車に乗っている時の平均速度と時間を計算して、通勤距離が自宅から1時間で行ける範囲内に収まっているか確認してみましょう。

ママチャリでは12km〜15km/h、クロスバイクなどのスポーツ系であればmaxで20km/hあたりが妥当かと思います(自分が自転車に乗った時の実測値も大体こんな感じ)。

既にスピードメーター付きの自転車に乗ってらっしゃる方であれば、「もうチョイスピード出せるよ」と思われる方もいると思いますが、交差点での待ち時間などを考慮すると、少し遅いくらいのマージンを見込んで計算するのがよろしいかと。

通勤距離は、googleマップのルート案内機能を使うと簡単に確認出来ます。ストリートビューで通勤路の様子やランドマークも事前に確認が出来るので、何かと便利です
ちょっと古いんですが、参考までにルート案内機能が書いてあるblog(google公式)を貼っておきます。

googleマップでルート案内google japan blog
http://googlejapan.blogspot.jp/2008/10/google_28.html
http://googlejapan.blogspot.jp/2008/10/google_28.html

ついでに、パンクした時などのリカバリ策も、事前に考えておくと良いです。上級者はサドルポーチに修理キット等を仕込んでたりしますが、朝の通勤中にそんな事をしている暇等ない人が殆どかと思いますので、通勤路の途中にある最寄りの駅や、タクシーが拾えそうか等を、地図を眺めながら確認すると良いのではないかと。

また、出勤している時に、会社の周りに自転車を止めておける場所があるか、確認しておくと良いでしょう。自分は適当な場所が見つからず、止むなく路駐しています。当然盗難防止用に鍵をガッツリ掛けています。


■自転車に乗る時の服

自分がここ1年の通勤風景を見る限り、スーツの人、普段着の人、スポーツウェアの人、ピッチピチのサイクルウェアの人など、偏る事無くそれぞれの好みで通勤している様に見えました。なので、自転車に乗る上で問題なければ、基本は何を着ていても問題ないと思います。

最近では、自転車通勤用のスーツがいろんなところから売り出されている様なので、スーツで通っている人は、調べてみるのも一興かと。

ちなみに、クロスバイク等のスポーツ系自転車では、チェーンカバーがついていないか、又は簡易なモノしかついていなかったりします。
このようなタイプの自転車に、スーツ等の裾がひらひらする服を着て乗っていると、チェーンに巻き込まれて油で真っ黒になってしまったりする事が良くありますので、反射バンド等で押さえておくのがよろしいかと。モノはピンキリありますが、100均で売ってるものでも十分に役目を果たします。

また、最近では自転車用ヘルメットを被って通勤している人を良く見かける様になりました。皆がヘルメットを被っているからといって、サイクルウェアでばっちりコーデしているという訳ではなく、スーツや普段着等の格好でヘルメットを被っている人たちを普通に見かけます。
amazonで見てみると、大体3,000円〜で買える様ですね。

DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) ヘルメット DH001 重量250g サイズアジャスター付
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)
売り上げランキング: 1011
通勤路に交通量が多い道が含まれる場合は、保険代わりに買っておくと良いのではないかと。

自分が自転車通勤を始めた当初は、スーツに革靴で通っていました。しかし転んでスーツが破れたり、雨に降られてしわしわになってしまったり等の切ない事が何度かあってから、私服での通勤に切り替えました。

自分の会社には女性用のロッカールームしか無いので、普段は空いている会議室やトイレで私服←→スーツに着替え、通勤中の荷物を減らす為に、自席に会社用の革靴と外出時に使うビジネスバッグを常備しています。
夏冬の暑さ寒さ対策は、別途投稿する予定です。


■勤務先の会社への対応

これ、意外にハードルが高い問題です。
最近では、自転車通勤を推奨する会社も出て来ている様ですが、原則はダメまでは言わないまでも、なるべくなら止めてくれという会社が多いのではないでしょうか。会社からすると、「通勤中の事故(労災の問題を含む)」や「交通費」が問題になるのでしょう。

こちら↓のページに、自転車通勤に対する弁護士さんの見解や、社員側が事前にすべき対応が分かり易くまとめられていますので、これから自転車通勤を始める方は、是非一読される事をお勧めします。

自転車通勤中の事故に労災は適用される?J-Net21
http://j-net21.smrj.go.jp/well/law/column/post_143.html
http://j-net21.smrj.go.jp/well/law/column/post_143.html

自分の場合は、なるべくばれない様にこっそり自転車通勤を始めましたが、数ヶ月で簡単にバレました。会社からは今のところ大目に見てもらっていますが、あくまでも「見なかった事にしておくよ」という扱いなので、運悪く後々問題が起きてもown riskで通勤を続けています。


■自転車保険の検討

恐らく大多数の皆さんは、事故といえば自動車との接触事故が頭に浮かぶのではないかと思うのですが、最近では歩行者との事故で最悪歩行者側が亡くなってしまうような事故も報道されています。

通勤で自転車に乗る様になれば、それだけ事故に遭遇する確率も上昇しますし、また上記の様に自分が加害者になってしまう事もあり得えますので、自転車通勤をするのであれば、それにあわせて保険に入っておく事をお勧めします。

日経トレンディネット自転車保険に関する特集記事が出ていますので、是非ご一読頂ければと思います。月80円〜の保険や、au携帯・セブンイレブンで加入可能な保険の紹介等が掲載されており、保険加入の敷居が低い事がお分かり頂けると思います。

自分は、加入中の自動車保険(任意保険)に、自転車の事故までカバーする特約があったため、保険更新時に特約を追加しました。


こうやって書き出してみると、意外に事前に考えておいたほうが良さそうな事が多くて、自分でもビックリしました。コレだけあると結構萎えますね...

しかし、これらの準備事項を一通り確認しないと自転車通勤が始められないという事ではありませんので、自分のペースで確認出来るところから手を付けて行ければ良いのではないかと思います。