自転車購入 - 失敗顛末記

今回は自分が自転車を購入してから、自転車通勤を始めるまでをご紹介したく思います。典型的な安物買いの銭失いになっていますので、反面教師としてご参考にして頂ければと。


■街の自転車屋で中古のランボルギーニ(笑)を購入

自動車の免許を取って以来、日常において自転車の必要性が全く感じられず、自転車を購入せず20年弱が経過していました。直近でもそれまで自宅には、嫁&ボウズ用の椅子がついたママチャリと、おねえ(娘)用の自転車の2台のみで、自分も含め家族全員で出かける時は、殆どクルマでたまに徒歩という状態でした。

そんな中、近所にある街の自転車屋にたまたま売り出されていた、真っ赤なフレームがひときわ目立つ中古のランボルギーニ(笑)自転車を発見。その派手さと10,000円を切る価格(8,000円でした)に思わず衝動買い。

外見もキレイで、自転車屋で扱っている中古だけに整備も行き届いており、壊れたり等の手もかからず、スイスイ走ってくれました。以来、ちょっとした買い物や近所に用事があって出掛ける際に自転車ってこんなに便利なのねと、自分に新鮮な感動を与えてくれたのでした。

今でもAMAZONで同タイプの自転車が売りに出されてます。評判はそれほど悪くないようで。


■またしてもヤフオクで自転車を購入しましたが...

しかし自分の欲望はそのままでは留まらず、ランボルギーニが自転車作ってる訳ねーだろ的な微妙な負い目から、徐々に他の自転車へ浮気の虫がうずいて来たのでした。
以下、微妙な負い目の具体例を示す会社での会話等。
  • 自分「自転車買ったんだー」
  • スタッフ「何買ったんすか?」
  • 自分「ランボルギーニ」(少し小さい声)
  • スタッフ「えっ?」(ここで何ともいえない間が...)
  • スタッフ「いくらしたんすか?」
  • 自分「中古で8,000yen也...」
  • スタッフ「ランボルギーニ8,000yenすかwww」
  • 自分「...(赤面)」
そんなとき、段々押さえられなくなって来た自分の欲望を突き破るような品をオークションで発見してしまったのです。GIANTのEscape R3の中古が5,000円で出品されているではあーりませんか!
出品されていたのは恐らく今からだと4年オチのモデル。
写真はGIANTのサイトから拝借した3年前のモデルの写真ですが、
カラーリングやロゴ以外ほぼ一緒。最新型とスポーク形状等が異なります。

それまで何度か「新しいチャリ欲しいよ」とpingを打ちつつも、ことごとく嫁にブロックされていたのですが、以下の前提条件で入札してよろしとの許可を得て、堂々の入札。
  1. ポッコリ出た腹を戻すべく、自転車通勤を始める事
  2. 入札は20,000円までにする事
結果、本当に20,000円を切る金額で落札出来てしまいました。よっしゃコレで自転車通勤でも何でもしたるわと意気込み、落札品が到着するのを心待ちにしていたわけですが、モノが届いてみると、あちゃーやっちまった...と頭を抱える事態に。


■何とか自力で修理を試みるものの挫折

オークション写真では奇麗に見えたその自転車は、手元に届いてみると見事なオンボロでございました。
どんな風にボロだったかというと...
  • ハンドルグリップのゴムが半分とけており、触るとねちゃっとする
  • フロントのブレーキシューが削れて無くなっている
  • フレームは塗装剥げ多数
  • フロントディレーラーのワイヤーが切れかかっており、試しに動かしたらその場で切れた
  • リヤディレーラーも調整不良で、何処に変速してもカリカリとチェーンが引っかかるような音がする(後からチェーンの伸び&リヤスプロケットの歯が削れてる事が原因と判明)
  • なぜかシートステーとサドルがママチャリ用のものになっている
とこんな具合で。

マジかよと再度オークション写真を目を凝らしてよーく見ると、辛うじて上記の痕跡が分かりました。貼付けられていた写真が恐らく携帯で取ったものと思われ、解像度が低かった事も有り、気付けず...
先に紹介したランボルギーニの中古自転車があまりに程度がよかったことから、欲にかまけてこっちの中古も悪くないだろうと、勝手な思い込みから物欲全開で突っ走ってしまったことも敗因の一つです。あー悔しい!

しかし、出品者からすれば、掲載された写真通りの品物である事から、一応意図的な隠匿等をせずに出品しているとも言える訳で、商品の状態を理由に返品するのも微妙と判断し、こうなりゃ意地でも直してやる!と気持ちも新たに修理に取りかかる事に。

再びamazonやヤフオクを徘徊し、必要な部品を物色。最終的には上記の不調部品等を全て交換するに至りました。また、追加で通勤であったら良さげと思われる部品もついでに購入。以下に部品代をまとめてみます。

修理部品:
  • ハンドルグリップ 1,000円
  • ワイヤーセット 3,000円
  • チェーン 1,500円
  • リヤスプロケット 3,000円
  • ブレーキシュー 1,000円
  • シートステー 2,000円
  • シート 2,000円
追加部品:
  • 脱着式泥よけ 3,000円
  • クロスバイク用カゴ&キャリア 3,000円  
工具:
  • チェーンカッター 1,000円
  • リヤスプロケット外し 2,500円  
ちなみに工具は、過去バイクに乗っていた時に買いそろえたものを一式保管していたので、上記以外はほぼ手持ちで対応。

しかし、ディレーラーの調整は何度自分でやってもうまく行かず、ランボルギーニ(笑)を買った自転車屋に持ち込もうとしたところ、嫌な顔された上に結構な金額を吹っかけられました...。
その自転車屋には二度と足を踏み入れまいと誓い、代わりに嫁がwebで見つけた自宅まで出張してくれる自転車修理業者に点検をしてもらった結果、リヤスプロケットの摩耗が原因と判明し、それらも全て交換するに至りました。
修理中の我が愛車
して、購入部品等の合計は...なんと23,000円!
オークションの落札代金、出張修理と足したら、既に新品を買える金額に至る事が判明。

嫁の目線が冷たいこと...



■結論:普通に買った方が良いです(涙)

この自転車、オークションで昨年1月に落札したのですが、修理もなかなか進まず、最終的には3月11日以降の交通機関の混乱に背中を押されて修理のピッチを上げ、何とか昨年4月からまともに乗れるようになりました。

よって自転車通勤も、自転車購入後3ヶ月以上押しで始めるに至りました...ただこの遅れについては、いきなり真冬に自転車通勤をはじめて寒さに心が折れるよりはマシだったかのではないかと自分に言い聞かせています。嫁の「へたれ」という罵声を背に受けながら。

しかし、こんな苦労するなら最初から新品買っといた方が良かった...次に乗り換える時には、間違いなくオークションでの中古自転車へ手を伸ばすことは無いでしょう(涙)。